Impressions

GALNERYUS / Advance to the Fall (2005)

投稿日: 2005/04/20

我が国が誇る新世代メロディック・スピード・メタル・バンド GALNERYUS の 2nd アルバム。

悶絶級の内容だった衝撃のデビュー作の流れを100%汲んだドラマティックな楽曲群は相変わらず見事な出来栄えで、さらには疾走曲の比率を極端に高めると同時に DREAM THEATER に準じた手法を使ったプログレッシヴ・パートでの緻密なアンサンブルの精度までももグッと上昇させ、非常にエキサイティングな仕上がりとなっている。

・・・と、まぁ予想できる方向への順当な進化/成長を感じさせる佳作とは思えるんだけど、オレ的には予想外の方向から旋律が畳み掛けるように襲ってくる感覚のあった 1st の方が断然好きだったなぁ。

前作以上に印象的なテーマ・メロディに気を遣った感のある Syu (g) の泣き度の高いテクニカル・プレイにしても、本作でも冴えに冴えて各所で顔が歪む程の悶絶感を爆発させているのは嬉しいんだけど、その反面 YUHKI (key) と共に醸し出すロマネスクな美麗フィーリングの過剰さが不必要な“ナヨナヨ感”を増している気がするのも、十分に好みのツボの範疇でありながらもちょっとだけ外れてると感じる場面もあったり。

それは YAMA-B (vo) の歌唱も同様で、自然さを増したのはいいんだけどこれまでの(全ッ然違うけど)Daniel Heiman が今回は(全然ッ違うけど)Timo Kotipelto に変貌したかのようで、一気に線が細くなった印象。作り物っぽくも剛健だった前作の歌唱の方がまだマシだったと思えるわ。ただ、唯一 #2 "Silent Revelation" のサビでの絶唱はグッジョブよ!

まぁそうこう言いながらも、イントロから続く悶絶疾走チューン #2 "Silent Revelation" と展開に次ぐ展開が呆れるほどにクッサイ #8 "Whisper in the Red Sky" では、夜な夜な我を忘れてヘドバン三昧ですよん。

 (Apr. 02, 2005)

満足度 : 86
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