Impressions

DELIGHT / Anew (2004)

投稿日: 2005/02/20

ポーランドのフィメール・ゴシック・メタル・バンド DELIGHT の 4th アルバム。

誠に残念ながら、シンガー Paulina Maslanka タンと2枚看板を張っていたロリ系♀キーボーディスト Barbara Lasek 嬢は脱退し、後任に Jakub "Cube" Kubica なるヘドバン野郎が加入。

で、この男が持ち込んだ風味なのかどうかはイマイチわからんけれども、作を重ねる毎に微妙に作風を変えながらも着実に侵攻を重ねる彼らが今回選択したのは、前作の王道耽美ゴシック路線から一転しての、大胆なデジタル・エッセンスとロー・チューンでうねるヘヴィ・リフを絡み合わせながら中腰で前方に垂らした頭を上下にバングする、エレクトロ・モダン・メタルの様相だ。

でも、全編に降り掛けられたそのテクノ寸前のミニマルなアンビエント・ノイズは、思いのほか心地好かったりするんだよね。それが強調されたクールでクリアな音像のおかげで、Paulina タンの驚くほどに表現力を激増した激萌えS系視線が目に浮かぶような力強くも繊細な歌唱がさらに自信たっぷりに浮き上がってきたってな嬉しい副作用もあったし、バンドのスキルに合致した方向性には素直に喜べるですよ。

と、本作はバンドがやっとこさ居場所を見つけた感のある充実感に満ちてはいるんだけど、肝心の楽曲が決して悪くはないんだけどイマイチ響いてこない・・・というもどかしさを感じるのがやや残念だなぁ。#10 "Sleep" なんか、15分の尺を持ちしかもそのタイトルがアレだもんだから超期待してたら・・・完全にミニマル・テクノなビートのみのインストだし。(泣)

でもいいんだ。エンハンスドで収録されたリーダー・トラック #3 "Emotune" の P.V. で、Paulina タン の口元から覗く歯列矯正の金具に萌えれただけで。(変態)

 (Feb. 13, 2005)

満足度 : 77
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