Impressions

THE SCARR / Animalenemy (2001)

投稿日: 2001/12/20

この THE SCARR は、THE SINS OF THY BELOVED, TRISTANIA などの作品でメロメロの泣きまくりヴァイオリンを弾き倒していたノルウェーのヴァイオリン・プレーヤ Pete Johansen の主宰するプロジェクト。ここでは自らを The Scarr と名乗り、ヴァイオリンはもちろんヴォーカルを始め様々なパートを自身でこなす鬼才ぶりを見せ付けている。
が、その音楽性はうねり泣くヴァイオリンはもちろんピアノや女声も配されたゴシック・・・には間違いはないのだが、その実態は力強いモダンなデジタル・ビートが打ち鳴るモダンかつアグレッシヴなネオ=ゴシックで、これまでの彼の経歴を鑑みて受ける期待とは少々異なるものだった。。。
そうは言っても、壮麗でカラフルなアレンジメントと程々に抑えながらもやっぱり漂う耽美ゴスの香りが効いたキャッチーなメロディが担うポップ・フィーリングすら感じる楽曲はなかなか美味しくて、十分に楽しめるものだった。
特筆すべきは Pete Johansen 自身のヴォーカルで、ミステリアスなウィスパー、しっかりとメロディを歌う攻撃的な濁声からデス・ヴォイスに至るまで、適宜エフェクトを含ませながら様々な表現を吐露する芝居がかった歌唱は見事。

満足度 : 77
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