LANALANE が一部の楽曲で進めていたメタリックなアプローチに少なからず疑問を持っていた私にとっては、彼女の作品の中から「穏やか系」を集めたこの "Ballad Collection" は、まさに願ったりかなったり。やっぱこうでしょ、彼女は。
Erik Norlander による、甘口プログレファンの嗜好を隅々まで知り尽くしたかの如きロマンティック極まりないリ・アレンジが、優美かつ静粛なる甘美なひとときを体験させてくれる。
シンセはもちろん生弦楽器や Neil Citron の泣きのギターを駆使してメロウに再構築された過去の楽曲は、どれも新たな魅力に満ちている。（っていうか別物じゃん。もち、上位互換！）でも "Under the Olive Tree" は入れて欲しかったな。贅沢だけど。

ちなみにファンタジックなジャケも完璧でしょ。