Impressions
米ニューヨークに生まれブラジル・リオデジャネイロで育ったミュージシャン/コンポーザー/プロデューサー Alec Mendonça 率いるメロディック・ロック・バンドの2nd。
UNRULY CHILD の "UCIII" (2003) でシンガーを務めた経験を持つ Philip Bardowell をフロントに据え、BOSTON や JOURNEYらの「産業ロック面」にフォーカスしたかのキャッチーにドライヴするスタイルを基本としつつ、全編に繊細なアレンジと劇的なダイナミズムを施した重厚な装丁もアピール。
各所での“実力派”という形容に恥じない Philip の歌唱も含め楽曲の出来的には「普通に高クオリティな典型的メロハー」で、いやホントよく出来てはいるけどこの N.O.W ならではの傑出したものは特に... と思うなかれ(自省)、その楽曲群の中で舞うリード・ギタリスト Juno Moraes のプレイがなんと美味しいことよ!
Juno は Alec の地元ブラジルで活動するラテン/ロック系ギタリストとのことで、職人肌の熟達した堅実なロック感をキープしながら、端々にクラシカル風味のフラッシーなリックをスリリングにブチ込んでくるソロイストな一面が素晴らしく魅力的だ。
プロデュースとミックスが LION'S SHARE の Lars Chriss (g) で意外だなと思ったけど、ググってみたら他にも Escape Music のメロハー系いくつか手掛けてるんだね。
満足度 : 85%