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PAATOS / Breathing (2011)

投稿日: 2011/10/19

スウェーデン産ネオ=プログレッシヴ・ロック・バンド PAATOS の4thアルバム。

前作から約5年ぶりというスパンの長さと、これまでのバンド・サウンドにおいて重要な鍵を握っていた Stefan Dimle (b), Johan Wallén (key) のオリジナル・メンバー二人の脱退というニュースに身構えていたが、本作もまた以前と変わらぬ素晴らしい内容でホッと安堵。(結局メンバーの補充はベース奏者1名のみで、鍵盤パートは Peter Nylander (g) と Ricard Huxflux Nettermalm (dr) が分担)

もしIKEAのBGMに使われても何の違和感もないだろうシャレヲツなスタイリッシュ風味の中で、看板女性シンガー Petronella Nettermalm が浮遊させるアンニュイな朴訥クリア・ヴォイスと楽器陣の圧倒的なプレイアビリティが描き出す楽曲群は、今回 KING CRIMSON 色をやや後退させた代わりに輪郭のハッキリしたモダン・ロック色を少々強めた印象。

がしかし、薄暮の地平でたおやかにまどろむ幽玄な北欧メランコリーの妙味は一切不変・・・どころか、その魅力をさらに増してないかコレ? 随所にグッド・タイミングで配されたメロトロンやチェロの威力も然ることながら、歌メロ自体の煽情力が強化されたようにも感じる。

各楽器の音色は特にヘヴィでないにもかかわらず、極上のグルーヴを幾層にも重ね合わせて作り上げられた一音のゴースト・ノートたりとも聴き逃せない濃密なスリルが、精神的にずっしりヘヴィに響いてくるのもたまらない。聴いているうち、身体を左右に揺らしながら自然に涙が零れてしまうですよ。

そうそう、ゲストのチェロ奏者として元 Yngwie Malmsteen バンドのベーシストだった Svante Henryson が参加。こういう部分にもオッ!?となりますな。

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