Impressions

ORPHANAGE / By Time Alone (1998)

投稿日: 1998/04/20

いわゆる女声とデス声のデュエットをフューチュアした典型的なゴシックながら、そのクオリティの高さには驚かされる。
独創的なリズムアレンジに乗るメタリックなエッジがしっかりと立ったギターリフ、崇高さを称える清らかなソプラノ、きちんとしたフックのある美しいメロディ、荘厳な宗教的ゴスペル・コーラス・・・これらは ORPHANAGE の代え難い魅力であるが、私は WITHIN TEMPTATION のアルバムにマニピュレータとして協力したというキーボードプレーヤの才能が ORPHANAGE を支えているのではないかと思う。変幻自在で色彩豊かなシンセは時に頬をなでるようにやさしく、時に残酷なほど冷ややかに音空間をさまよう。
その緻密なアレンジを表現するためのサウンドプロダクションもしごく良好で、中だるみせずに最後まで楽しむ事ができる。このジャンルの中では間違いなくTOPクラスのバンドだ。
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満足度 : 87
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