Impressions

LEE AARON / Call of the Wild (1985)

投稿日: 1998/06/12

哀愁溢れる珠玉の曲の数々に、パワフルな歌声。
今や完全にHM/HR臭のない作品が板についてきた感のある彼女だが、初期はまさに「メタル・クイーン」として君臨(とまでは行かんが…)していた。当時のライブ VIDEO での余りに直接的な圧倒的ムチムチ肉感お色気攻撃にクラクラしたものだ。
しかし彼女の本当の凄さは、その過激な色香ではなく「過激な歌声」にあったのだ。
ダークなリフ主導型HMを聴かせる "Metal Queen"(ひねりなさい!)も捨て難いが、やはり彼女を語るのであれば哀愁ハードポップの妙味を堪能させてくれる本作 "Call of the Wild" だろう。骨太なハードロックに、LAメタルの華やかさを加味した楽曲の上に全盛期の Klaus Meine (SCORPIONS)をも凌駕するかの、獅子の咆哮の如き凄まじいスクリームが載る様は、本作独特の味わいがある。
中でも名パワーバラード "Barely Holdin' On" での、喉よ裂けよと云わんばかりの激涙の絶唱は、歴史的名演と言っても差し支えないだろう。唯一の来日公演に行けなかったのが、至極残念無念・・・
(1998/06/12:記)

満足度 : 90
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