Impressions

THE CALLING / Camino Palmero (2001)

投稿日: 2001/12/20

L.A. 出身のカレッジ系ヤング・アメリカン・ロック・バンド THE CALLING のデビュー盤。
普段この手のモノにはあまり興味を示さない真性厨房なオレ様にすらこのCDをレジに運ばせたその魅力は何かと問えば、それはずばり「哀愁のメロディ」。
軽めのグルーヴが程よく身体を揺らす、米国の若い世代独特の退廃&荒涼感と瑞々しい躍動感が交錯するシンプルなパワー・アコースティック・スタイルの楽曲は、大陸的に広がりながら決して悶々としない乾いたメランコリーがそのメロディに巣食っている。
オープニングの "Unstoppable"(「force」 は付かないよ!>メイニヤ諸氏/笑)で耳に飛び込んでくるよく泣くギター、そしてリーダートラック "Wherever You will Go""Things don't Always Turn Out that Way" での哀愁メロディのように即効性のある泣きパート以外でも、一聴すると平坦なアメリカン・ロックに聴こえながらもその水面下でボディ・ブローのように仄かな泣きを効かせてくる方法論は、ちょいと前に聴いた LIFEHOUSE と比較されることも多いらしいが、それもよく解る解る。
グッド・ルッキンなシンガー Alex Band がロングトーン部分で見せる声のくぐもらせ方に少々違和感を感じたり、全体的に妙に薄味なのが物足りなかったりもしながらも、こーゆーのは捨て難いんだよなぁ。うん。

満足度 : 79
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