Impressions
THE FORESHADOWING / Days of Nothing (2007)
投稿日: 2008/02/20
イタリアはローマのゴシック/ドゥーム・メタル・バンド THE FORESHADOWING のデビュー・アルバム。
そのゴシカルな耽美さと暗鬱なドゥーミズムが溶け合う繊細なサウンドは、異形系デザイナ Seth Siro Anton の手による不穏を煽る怪美なアートワーク、そしてブラックレザーのロングコートに身を包んだ優男達が佇むプロフェッショナルなメンバーショット等の装丁が醸し出す良好な品質感そのままに、耳を惹く魅力たっぷり。
Unhappyに沈み込むメタリックな後悔を美しき悲嘆の涙で洗い流さんとするエモーショナルな楽曲は、シンガー Marco Benevento (ex-HOW LIKE A WINTER) がアダルトに響かせるノーマル・ヴォイスの自然体な艶やかさが非常にイイ感じ。
所々の壮麗な演出を仕掛けつつも全体的にはやや派手さに欠けてしまっている音像ながら、PARADISE LOST と NOVEMBRE のちょうど中間あたりに位置するとも思える、絶望の中にどこか安堵感を覚えるような・・・そんな心地良さが嬉しい一枚。
(Feb, 02, 2008)
満足度 : 84%