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STRATOVARIUS / Elysium (2011)

投稿日: 2011/01/12

フィンランドの重鎮メロディック・メタル・バンド STRATOVARIUS の13thアルバム。

Timo Tolkki (g) が離脱し後任に Matias Kupiainen を迎えた前作 "Polaris" に封じ込められていたそれまでにないフレッシュな勢いは、1996年の "Episode" を最後に完全に興味の対象ではなくなっていた STRATOVARIUS に再び意識を向かわせるに充分なものだった。そして・・・本作。新参者だった Matias が過半数を作曲すると共にエンジニアリング&プロデュースも手掛ける“中心人物”として牽引することで現れた統一感が、この15年間このバンドの作品で味わうことがなかった(期待してもいなかった)興奮を見事に呼び覚ましてくれた!

各楽曲のモダンでスマートな素地こそ21世紀に入ってからの STRATOVARIUS のフォーマットに則っているものの、幅広い素養を滲ませる Matias の怒涛の弾き込みとそれに呼応するように自身のパワー・レンジを最大限に生かす熱唱を聴かせる Timo Kotipelto (vo) ら各メンバーの意欲的な踏ん張りが、初期の作品に漲っていた“切ないアグレッション”を再生させているのが嬉しすぎ。

"Fourth Dimension" 期の雰囲気を持った名曲 #3 "Under Flaming Skies"MatiasJens Johansson (key) がハイスピードに技巧を闘わせる傍らで Timo が限界に挑戦する #4 "Infernal Maze"、キャッチーなドライヴの中に自身の魅力を詰め込んだ Jens 作の #5 "The Game Never Ends"、北欧らしい冷ややかな叙情美に包まれたメロウ・ソング #7 "Move the Mountain"(これも Jens 作)、ネオ=クラシカルに高揚するスピード・チューン #8 "Event Horizon"、そして18分を超える超大作でありながらもスリリングな哀愁旋律の応酬がその長さを全く感じさせない劇的な終曲 #9 "Elysium"・・・と全編がハイライトですわ。何度聴いても "Elysium" の終盤でウルウルになってしまう・・。(弱)

それにしても、Matias のギターがホント良い感じなんですよ。ソロ・パートは、タッチ/ベンドのエモーションでというよりフレージングの妙や微妙なタイム操作でスリルを作っていくタイプだけど、テーマ・メロディやリフ、オブリガードへの神経質なほどの細かな仕込みのクオリティは尋常ではなく、それを積み重ねてカタルシスの爆発に導くその手腕はまさに職人芸。Matias、これからも STRATOVARIUS をよろしくです。

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