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BORKNAGAR / Empiricism (2001)

投稿日: 2001/11/20

看板シンガー I.C.S. Vortex が、それまでもゲスト扱いで参加していた DIMMU BORGIR に正式に加入するために脱退するという致命的に近い痛手を負いながら、後任に贅沢にも Vintersorg (VINTERSORG, OTYG) を据えるという快挙を成し遂げた 5th アルバム。
プレイ・ボタンをプッシュすると流れ出る冒頭の “The Genuine Pulse” の美しいピアノの調べが一瞬にして激烈ブラストの進攻に変化したのに度肝を抜かれつつ、その後に差し込むデス・ヴォイス、そしてサビのクリーンなシンガロング・・・この時点で確信できた。BORKNAGAR は見事に再生したと。しかも確実に以前よりスケール・アップして!
これまでの延長線上ながら、より細部まで一層練られた印象のある一筋縄では行かない進行の濃密な美旋律プログレッシブ・ヴァイキング・ブラックな楽曲は、終盤の哀感に悶絶を禁じ得ない “Gods of My World”、美醜デュエットで歌われるサビの涙メロが圧巻のミドル・チューン “The Stellar Dome” などを筆頭に、泣き度は過去最高峰。
そりゃそうだよ、なんつっても Vintersorg の声なんだから。その Vintersorg の歌唱は実に見事で、大筋では I.C.S. Vortex 在籍時の音像から大きく逸脱しない「BORKNAGAR の個性」に沿ったうえで、彼よりも格段に高い歌唱力/表現力を見せつける。発声の端々に哀しみを滲ませるその歌声のなんと哀しいことよ! デス・ヴォイスと普通声の両方が必要という悪条件の中、実に的確な人選・・・つーか、他の選択肢があまり思いつかない中で、よくもまぁこの人事を実現できたなって感じ。
本作で BORKNAGAR は間違いなく DIMMU BORGIR, CRADLE OF FILTH と同じレベルで語られるべきバンドに成長したと思うよ。

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