Impressions

ANATHEMA / Eternity (1996)

投稿日: 1998/06/12

泣ける!!! 荒涼感溢れるリリシズムの極致。
初めて彼等に接した(ジャケ買い)"Serenades" はゴシックというよりは「スローなデス」という印象だったが、その全編を覆う耽美な香りは充分に窺い知ることが出来、充分に楽しめた。そして数作のリリースを経た後の本作 "Eternity" で久々に彼等と接し・・・そのあまりの嬉しい変貌に感動してしまった。
以前は「音のヘヴィさ」で感じていた重苦しさが、「優れた曲調」によって更に絶望的に重く、暗く、そして美しいムードを味あわせてくれる。
イントロ "Sentient" そして続く "Angelica" の、ピアノ/アコG/エレクトリックGのアンサンブルによる言葉を失うほどの美しき一連の流れは、一流のプログレッシブバンドでもそう簡単には為し得ぬほどに情景的で、水面をゆったりと舞う白鳥の優美さが目前に浮かぶようだ。
耽美な曲以外でも、80年代前半の骨っぽいブリティッシュHM/HRっぽいリフが織り成す絶妙のグルーヴが、なんとも言えぬ心地よさだ。
(1998/06/12:記)

満足度 : 94
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