Impressions

URIAH HEEP / Firefly (1977)

投稿日: 1999/01/11

URIAH HEEP の名演といえば、"Look at Your self"、"July Morning"・・・である。しかし、こと「泣き」にフォーカスを当てたとたんに、この “Firefly” が文句無しに最高傑作として浮かび上がってくるのである。

何といっても、哀しみに満ち溢れた楽曲が筆舌に尽くし難いほどに素晴らしい。アルバム全体が、その幻想的なジャケット同様に非常にメランコリックかつファンタジックなムードに包まれている。

そして泣ける。とにかく泣ける。歌神 John Lawton の憂いに満ちた声が発する1ワードずつが泣けるのだ。そして名手 Ken Hensley の情念のキーボードが弾き出す一音一音が泣けるのだ。

彼等による、その邦題 "哀れみの涙" からしてグッと来てしまう究極の一曲 "Sympathy" は、聴くたびに気も狂わんばかりである。

また、タイトルトラック "Firefly" の神聖なる響きも、崇高な涙が頬を伝うのを体験させてくれる。

満足度 : 94
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