Impressions

PRAYING MANTIS / Forever in Time (1998)

投稿日: 1998/06/20

うちの奥さん、普段は邦楽ヒットチャートものを聴いてるくせに、極端なクサクサメロディを発散するメタルには目がないらしい。車中などで私がCD を聴いていると、普段は無関心を装っているものの、稀に「ギャハハハ! 誰これ!?」と聞いてくる。私にとってはそれが「クサクサ度」のバロメータだったりする。
彼女の「クサクサ認定」を受けたアーティストは SILVER MOUNTAIN, Vinnie Moore, Tony Mac Alpine, VALENCIA, ANGRA, Robby Valentine,HELLOWEEN, BLIND GUARDIAN, HEAVEN'S GATE, FAIR WARNING, STRATOVARIUS, FORTUNE, ROYAL HUNT ・・・そしてこの PRAYING MANTIS だ。(これらの路線が非メタル人に最もアピールしうるということか!?)彼女は哀愁の名作 "A Cry for the New World" に収録の "Letting Go" のクサクサ・イントロに秒殺されたらしいが、本作はそれに匹敵する感覚を味わうことが可能な、彼等独特の哀愁のマイナーメロディ満載の好盤に仕上がっている。
新Voは、かつての Colin Peel 同様「無味だが巧い」タイプだが、時折見せるハイトーン=スクリームから「意外な実力者かも!?」という期待を抱かせる。
ただ、昨今の過激で極端な扇情フレーズに慣れてしまった感性に、このおっとりしたリズムやアレンジが物足りなく感じてしまうのは、「贅沢」だろうか?

満足度 : 82
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