Impressions
JOE LYNN TURNER / Hurry Up and Wait (1998)
投稿日: 1998/05/20
Joe Lynn Turner にとって本当に久々のオリジナル「HR」アルバムとなるこの作品は、彼の歌声が存分に楽しめるものに仕上がっている。
YNGWIE MALMSTEEN のカヴァー集、"Inspiration" や BRAZEN ABBOT の一連の作品でも格の違いを見せ付けてくれたけど、こうしてじっくりとアルバム通して聴くと、本当に巧い! RAINBOW や DEEP PURPLE(そういえば居たなぁ…)在籍時の魅力に、枯れた味わいと年月を経た相応の「凄み」が加味され、そこらのシンガーでは太刀打ちできないレベルに達している。
収録曲の中でも、叙情的なバラード "Can't Face Another Night" と「NWOBHMの名曲」的な雰囲気を醸し出すドライヴィングHR "Game of Rock'n'Roll" は、特に秀逸。後者などは Tony Bruno (ex.SARAYA,DANGER DANGER ,etc.) Al Pitrelli (SAVATAGE etc.)の火花散るツインギターバトルもあり、ライブではサビの「Rock'n'Roll!」のシャウトとともに超盛り上がりそうなナンバーだ。
が、その他の楽曲が正直言ってイマイチ。そこにあるのは無味乾燥ぎみのアダルトなアメリカン・ハード・ロックで、はっきり言って日本人好みではない。
かの哀愁HR満載の名作 "Resque You" よ再び・・・と、期待し過ぎたかな?
次の BRAZEN ABBOT ではぜひ全曲歌ってください。
満足度 : 77%