Impressions

POISONBLACK / Lust Stained Despair (2006)

投稿日: 2006/09/20

フィンランド産メランコリック・ゴシック・ロック/メタル・バンド POISONBLACK の2ndアルバム。

メランコリックにドライヴするメタリックなゴシカル・ハードは、デビュー作ですでに確立されていたその基本線を踏襲しつつも、シンガー JP Leppaluoto (vo/CHARON) の離脱に伴って Ville Laihiala (vo,g/ex-SENTENCED) 自身がマイクを握ったことで、そのサウンドにはおのずと SENTENCED の影が色濃く滲む結果に。

ギター・パートを中心にトラディショナルなメタル・エッジを強化した印象の楽曲群は、ノリノリ&ロマンティックに跳ねるだけでなく、骨太の男気を発散するヘヴィ&タフな場面が増加。KALMAH の新作でも大きく貢献していた Marco Sneck (key) の踏ん張りもあって、ドラマティックな重厚さが際立つ力作に仕上がった。

これまでプロジェクト的な捉え方をしていたこの POISONBLACK、今回 Ville が歌うことによって「末期 SENTENCED の遺志を継ぐ重要バンド」として認識を改めさせられたような気がするデス。

 (Sep, 22, 2006)

満足度 : 85
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