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DRAGONFORCE / Maximum Overload (2014)

投稿日: 2014/09/11

「速さは正義ッ!」「速けりゃいいんだよクソッタレ!」

・・・そういった決して本意ではないハズの煽り(笑)がつい口を突いて出てしまうほどに、新世代多国籍スピード・メタラーズ DRAGONFORCE が世に出たインパクトは絶大だった。それが俺的には、3rd “Inhuman Rampage” をピークにその後はややマンネリ感を感じさせるようになり、看板シンガー ZP Theart の脱退〜 Marc Hudson の加入を経ての前作 “The Power Within”DRAGONFORCE らしからぬ普遍的なヘヴィ・メタル/ハード・ロック風味というフレッシュな新機軸を武器に再挑戦を図るも、落ち着き方にばかり注意が行ってしまってか、いまいちピンと来ず・・・。

それだけに、(失礼ながら)全く期待してなかった通算6作目となる本作 “Maximum Overload” を一聴して驚いた。近作からすると見違えるように魅力を取り戻しているじゃないか!? 従前のスピード/スリルを再び全面に推し出して本来の魅力である速度的カタルシスを強調しながら、前作でチャレンジした「速さに頼らぬ質の向上」を勇壮かつキャッチーなメロディを研ぎ澄ますという形で実践。そうして新旧の要素を見事に結実させた素晴らしい作風は、これぞ新生 DRAGONFORCE!と柏手を打ちたくなるような嬉しさに満ちている。

Sam Totman & Herman Li のアクロバティックなギタープレイは相変わらず好みではないけど、こうしてバンドの「曲芸ではない部分」の魅力がしっかりと醸成されてくると、その奇抜なサウンドも楽曲を活かす妙味として心地よく響いてくる。これまでになかったタフなリフワークからヘヴィ・メタル本来のガッツが漂ってくるのも今回の強みだ。

本編のほとんどを占めるスピードチューンがどれも素晴らしい出来なのはもちろん、ボーナストラックとして収録されたの #11 “Power and Glory”, #12 “You’re Not Alone”, #14 “Summer’s End” という「遅い曲」(笑)たちが名曲クラスの仕上がりになってるのも◎。

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