Impressions

SEVENTH WONDER / Mercy Falls (2008)

投稿日: 2009/01/20

スウェーデン産プログレッシヴ・メタル・バンド SEVENTH WONDER の3rdアルバムは、ある家族の悲劇を描いたコンセプト作。

冒頭いきなりの車の衝突音、そして随所に挿し込まれるS.E.や台詞にグィグィ惹き込まれていくその世界を構築する手法は、DREAM THEATER の傑作 "Metropolis Pt.2: Scenes from a Memory" そのもの。そして音楽的にも、前作で印象的だった Johan Liefvendahl (g) の北欧ネオ・クラシカル・ギター・プレイをやや抑え、テクニカルかつメロディックなプログレッシヴ・メタルをストイックに追求してきた感触だ。

が、そのクオリティは尋常ではないほどに向上。定評のあった北欧的メロディの妙と高い技巧に支えられた質の高い演奏はしっかりとキープした上で、シンガー Tommy Karevik がこれまでのヘタウマさが嘘のように堂々たる成長を見せており、バンド全体に表現力と力強さを大きく付与している様が実に頼もしい。

#4 "Unbreakable" などで CIRCUS MAXIMUS に匹敵するキャッチーな側面も見せながらスリリング&メロディックに展開する全75分・・・いつも没頭しすぎてアッという間に終わっちゃう・・・。

 (Jan, 03, 2008)

満足度 : 86
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