Impressions

WORLD OF SILENCE / Mindscapes (1998)

投稿日: 1998/10/20

軽やかなアルペジオ/カッティングがスペーシーに拡散する静のパートを中心に、要所でテンションの効いたコードワークで責める動の部分を絡ませた中~後期 RUSH 的音像に、穏やかで耳触りの良いポンプ調のヴォーカルが乗る、EVERON"A Brueprint of the World" の頃の ENCHANT を想起させるサウンド。(ちなみにそのアルバム以降の ENCHANT は妙にメタルっぽくなっちゃってて×なのだ)
所によってギターがかなりヘヴィでエクストリームなアンガー・リフを弾いちゃったりするが(そのG、そしてKey、Bの3人はデス・メタル・バンド(!) GODGORY にも参加していて、そちらの作品でも独特の上質なプログレ・マインドを存分に味わうことが出来る!)付け焼き刃ではなく完全に「まずプログレが先」で、それを踏まえてた上でのツボを得たヘヴィ・メタルへのアプローチを行っている部分の感触は DREAM THEATER 同様とも言えるだろう。
本作はすべて6~9分台の楽曲を6曲収録という大作主義ではあるが、魅力あるキャッチーな歌メロと緊張感/開放感のバランスが見事に釣り合った演奏によって心地よく聴き通すことが出来る。
ジャケットどおりの静粛な抽象風景世界を仄かな哀愁で包み込む "Still All is Silent" は名曲。

満足度 : 86
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