Impressions
Benny Soderberg の声が流れてこれば、そこはもう極寒の大地・・・
名曲を多数収録した「これぞ北欧」ってな雰囲気満載だったデビュー作 "Nostargia" と異なり、極端な哀愁を発散する「モロ北欧」といったドラマティックな展開の曲は皆無だが、モダンで洗練されたアレンジによってしっかりと造り込まれた楽曲群は FORTUNE の "Lord of Flies" にも似た、拡散しつつも北欧の憂い漂う独特の雰囲気があり、しっかりとスカンジナヴィアの涼風に包まれている。
中には確かに捨て曲は存在するが、"Too Late" あたりのさらりとした叙情性にはやっぱグッときちゃうよ。北欧好きとしてはね。
それに何といっても Fredrik Åkesson(ex.TALISMAN)のテクニカル&エモーショナルなギタープレイが、前作での Jan Granwick(GLORY) のやや機械的なプレイよりも格段に魅力的なのが嬉しい!
満足度 : 80%