Impressions
TAUNUSHEIM / Nebelkämpfe (2005)
投稿日: 2006/12/22
女性キーボーダーを含むスイスの武装済みペイガン/ヴァイキング・トリオ TAUNUSHEIM のデビュー・アルバム。
ドラマティックに描かれる勇壮なヴァイキング・メタルは、シンフォニー/笛/女声/朗々クリーン・ヴォイスなどを用るフォークロアな息吹とファストなパートのバトル・メタリックな高揚感を上手く融合させたというなかなか良い狙いどころを突いた作風。
#1 "Sleipnir" で冒頭からいきなり高らかに吹き鳴らされる角笛に悶死しそうになったけど、その後ラストに至るまで頻出する気合だけ空回り気味の野卑な三流ブラック・ヴォイスの安っぽさが、このジャケどおりの寒々しい世界観に没頭しようとする意欲を削いでしまう。。。
意外にもヴァラエティに富んだ楽曲自体は悪くないし、全編を覆う近頃では珍しい程のアンダーグラウンドなB~C級シケシケ感もいい方向に作用していると思えるだけに・・・うーん、惜しいな、惜しい。
(Apr. 05, 2006)
満足度 : 74%