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GRIFFIN / No Holds Barred (2004)

投稿日: 2004/01/20

かの U.S. OUF メタル・バンド GRIFFIN が21世紀にまさかの復活ぅ!?・・・と思いきや、この GRIFFIN はそれとは別のノルウェー産の5人組ヘヴィ・メタル・バンドで、日本盤デビューとなる本作は 3rd アルバムとのこと。

が、Alexi Laiho (CHILDREN OF BODOM) がプロデュースを担当したその豪快で骨太なサウンドに色濃く滲む80年代アメリカン・パワー・メタル風味は、偶然にも前者の「カルト・バンド GRIFFIN」との共通点を充分に見出せるものだったりするんだよね。

興味深いのは、そのアメリカンなテイストが80年代後期に各メジャー・レーベルがスラッシュ/パワー・メタルの青田買いを始めた頃に多くの B 級バンドが匂わせていた「大衆への迎合を思わせる明快さへの色気」を多分に含んでいる点。

それらとヨーロピアン・メロディック・パワー・メタルならではの欧州的な愁いとが融合した、メタル・エッジとバランス良く対峙する甘過ぎないメロディー感覚の程好さは今の時代に非常に魅力的に感じられるもので、彼らの代表曲となりうる印象的な #1 “The Sentence”、A.O.R.系メロハー顔負けのポップ・センスまでもを見せる #5 “Weightless”、メランコリーがじわじわと沁みるドラマティックな #11 “Sacred World” など、シンガー Pete Beck のタフな歌唱が映える男気溢れる楽曲のどのメロディからも、一筋縄では行かない独創的なセンスが感じられるのが嬉しいな。

そしてやはりこの耳が追うのは、Alexi からの BODOM 加入のオファーを断ったというバンドの中心人物 Kai Nergaard とそのパートナー Marcus Silver のギター・コンビによるネオ=クラシカル・ギターの応酬! それぞれ Randy Rhoads, Jeff Waters を崇拝するという2人のギタリストによる叙情への配慮を忘れないテクニカル・プレイが本来ならペンタトニックの方が似合うだろう楽曲群のアレンジの端々に塗りたくる CHILDREN OF BODOM 的なスリリングな構築美は垂涎モノで(Alexi 自身も2曲で弾いてマス)、テンポ自体はそれほど疾走していない楽曲群に見事にスピード感を溢れさせているッスわ。

シンガーの Pete が兼任する隠し味程度のキーボード(「Moog」って表記がカコイイ!)が、控えめながら要所要所で効果的に響いているのも好印象。

バキバキと鳴るベース音のみならずに感じられる IRON MAIDEN の影響の存在という共通項を持つスウェーデンの WOLF 同様、メンバー全員が同じ方向を向いたメタル馬鹿ならではのエネルギーの噴出が心地良い好バンドだわ。

SPIRITUAL BEAST って、こういうバンドを見つけてくるの何気に上手いよねぇ。

 (Jan. 16, 2004)

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