Impressions

SYMBYOSIS / On the Wings of Phoenix (2005)

投稿日: 2006/03/20

フランスのプログレッシブ・テクニカル・デス・メタル・バンド SYMBYOSIS の 2nd アルバムは、書き下ろしの近未来SFストーリーをベースとしたコンセプト・アルバム。

2001年に "Crisis" をリリースして以来すっかりその名を聞かなくなっていたので、こうして生き長らえていたという事実にまず驚き、そしてその5年の歳月の間に2枚組約110分にも及ぶ長大なヴォリュームの作品を濃密にまとめられる地力を蓄えていたことにまた驚いた。

デス・メタル色を感じさせるのはシンガーの濁声と所々でスピーディかつ手数多く捲し立てるドラミングのみ・・・という拡散傾向の複雑なプログレッシヴ・メタルは、シンフォニーや女声をフィーチュアしたいかにもコンセプト・アルバムらしいドラマティックな装いの映画的造りで、そのヴァラエティなスケール感には目を瞠るばかり。

そしてその複雑なサウンドの中核を成す中心人物 Franck Kobolt (g) の超 Tony Fredianelli (THIRD EYE BLIND, ex-APOCRYPHA) タイプ(…テキトーな印象デス/汗)のネオ=クラシカル全開なテクニカル・プレイが縦横無尽に飛び回る様はもちろん、今作からジョイントしたドラマー Tarik Karlsson のジャジーでさえある有機的ドラミング・・・というプレイ面でのアピールもナカナカのもの。

・・・と、気に入る要素はテンコ盛りなんだけど、やっぱいくらなんでも110分は長過ぎで、正直それだけの長丁場に亘って集中力を持続させるだけの魅力があるかっちゅーと・・・残念ながらチョイト難しいんだよなぁ。。。瞬間瞬間はイイ感じなので、なんとか上手く一枚にまとめていればもっともっと印象良くなったと思うんだけどね。

劇中(って言うのかな?)で IRON MAIDEN のカヴァー Disc2-#6 "The Loneliness of the Long Distance Runner"SLAYER のカヴァー Disc2-#7 "Read Between the Lies" 演ってマス。

 (Mar. 14, 2006)

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