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KREATOR / Phantom Antichrist (2012)

投稿日: 2013/01/19

邪鋼の神敵ジャーマン・スラッシュ・キング KREATOR の13th(不吉!)アルバム。

いやはや、ここまで劇的な作風を全編に亘って貫いてきたのって、彼らの長い歴史の中でも初めての事では?と思えるほどに、微に入り細に入りいちいち展開美を絡ませて攻め立てる様がもう最高過ぎる!

2nd “Pleasure to Kill” で聴ける初期のハチャメチャな暴走っぷりや 4th “Extreme Aggression” でのスラッシュ道を極めたスタイルこそが本来の KREATOR の御姿なのだとわかっちゃいるんですよわかっちゃ。でも、ダークなゴシック風味に浮気しちゃった “Outcast”“Endorama” という中期の流れや、近代的な冷徹メロディを大胆に導入し始めた最近作 “Enemy of God”, “Hordes of Chaos” の方に一層の魅力を感じてしまう「似非 KREATOR ファン」(笑)な俺的には、本作での激メロディックで激ドラマティックなチャレンジは大歓迎なんですわ。

不穏に流れ出すイントロ #1 “Mars Mantra” から放たれる暗黒叙情美に早くも悶えつつ、続く #2 “Phantom Antichrist”#3 “Death to the World” という激ヴァイオレントな中に解り易いキャッチーさと美味しいギター・メロディをバランスよく織り込んだ超強力な冒頭2連発で首根っこをガッツリと掴まれ、中盤の重厚なミドル・チューン群に揺らされながら間違いなく終盤のハイライトだろう #9 “Victory will Come” で「こ、こいつは最早メロデス・・・いやメロスピか!?」的な(苦笑)高揚感に身を委ねる一時はあまりにも至福。

カリズマ・フロントマン Mille Petrozza (vo,g) が狂気たっぷりにアジテートする反社会的ヴォイスがこれまで以上にメロディをなぞる場面の様になりっぷりも非常にイイ感じだし、その変化を引き出している主因であろうフィンランド人ギタリスト Sami Yli-Sirniö (BARREN EARTH, WALTARI) が弾き出す北欧的旋律センスの冴え方も実に Great。

一刻も早く本作収録曲をライヴで聴きたいデス。

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