Impressions
ジャパニーズ・メロディック・テクニカル・メタル・バンド GALNERYUS の7thアルバム。
先行配信されていた #3 "Future Never Dies" を聴いてそのアニソン度の高さにちょっとした不安が脳裏を過ぎったものの、届いた本作の蓋を開けてみたら前作とほぼ変わらぬ路線をキープしてて、まずは一安心。
劇的な疾走チューンから独特のキャッチーさを発するジャパメタ・チューンまで、英詞・日本語詞を織り混ぜて展開される楽曲群のヴァラエティ溢れる節操のなさを、小野"SHO"正利 (vo) の天空を突くクリア・ハイトーンと演奏陣の自慢の超絶技巧を鍵に見事に統一感&安定感に満ちたバンド・サウンドに仕上げるその力量は流石の一言。
ただ、ファンとして待ちに待った GALNERYUS の新作を心から楽しみつつも、個人的にはこれまでのどのアルバムよりも新鮮味を感じ取れないのもまた事実。意外性があったのは TURISAS 風味のイントロ #1 "The Rising" くらい? 円熟味すら感じさせるマジック・タッチに終始唸らされる Syu (g) のクライング・ギターは、頻出する高速アルペジオとユニゾン・フレーズがどこを取っても既視感たっぷりだし、楽曲にしても前作も含めてテンポの似た曲の各ブロックをシャッフルしても問題なく成立しそうな「その曲である必然性の薄さ」が非常に気にかかる。・・・とか言いながら、今日も激しく悶絶しながらひたすらリピートです。ええ、信者ですから。(キリッ
にしても、#2 "Tear Off Your Chain" のメイン・テーマ、OPERA MAGNA の "El Pozo Y El Pendulo" によう似とるな・・。
満足度 : 86%