スウェーデン産ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・バンド DYNAZTY の4thアルバム。

いやこれがもう、2014年度の“Most Impressive 10”のNo.1アルバムにしちゃったくらいに激ツボで。前作 "Sultans of Sin" の時点でその大きな化けっぷりにメロメロだったんだけど、それから約2年後の本作でさらに大進化を遂げてしまったことには、最上級の驚嘆に震えるしかない。

ハード・ロックのキャッチーなダイナミズムとヘヴィ・メタルのパワフルなエッジを兼ね備えたスタイルは、今回、さらにメタリックな方向へと舵取り。力強く刻まれるリフのアタック部分に豪腕ドラマー George Egg がバスドラムを正確に追随させてゆく強靭なリズムが楽曲の剛性をグッと高める一方で、シンガー Nils Molin がパッション溢れるエネルギッシュ歌唱で綴るメロディは腰が砕けるほどにキャッチーという奇跡のバランスがとにもかくにも素晴らしい。

そしてやはり、ギター・パートがヤヴァい。Rob Love Magnusson と Mike Lavér の超絶チームが繰り出す、ネオ=クラシカルとすら言えるスリリングな扇情リックの連続が、この身を完全に溶解させてしまうのであります。中でも #3 "Dawn of Your Creation" での劇的に構築された至上の展開美といったらもう・・・(絶句)

ほんとね、メンバー全員が同じ目標を持って、同じ方向に向かって全力で突っ走ることができるという強さは、何にも勝るよね・・・ということを痛感させられる、超々強力な傑作ですわ。