Impressions

IN LINGUA MORTUA / Salon des Refusés (2010)

投稿日: 2010/12/30

ノルウェーのプログレッシヴ・ブラック・メタル・バンド IN LINGUA MORTUA の2ndアルバム。

暮れも押し迫ったチョー年の瀬にスッゴイのキタ! 熟達のプログレッシヴ・グルーヴが炸裂するアート系ブラック・メタルが大胆にフィーチュアするのは、サックス、フルート・・・そしてメロトロン!? ノルウェイジャン・ブラックらしい冷徹なエクストリーム性と70年代風ヘヴィシンフォ的な温かみが渾然一体となって描くアヴァンギャルドな迷宮は、さながら KING CRIMSON・・・いや、ANEKDOTEN がブラック・メタル化したかの様相だ。

漆黒の暴虐世界の周囲にメロトロンの城壁を構築しつつも、決してメロウになり過ぎずそれを攻撃的なスリルを生む要素として配置するそのセンスの高さは驚愕の一言。先の「熟達」というキーワードにも関連するが、本作を構成する全ての音素に、いかにも「玄人集団」な説得力を封じ込めてくる各人の高いプレイアビリティが、これを聴きながら傾ける深夜の酒を一際旨くするですよ。

ちなみにギター・チームの2人は ÁSMEGIN の現メンバーみたい。ググッてみたら2007年リリースの1stもかなり評判いいみたいなので近々GETせんとねー。

満足度 : 93
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