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KAMELOT / Silverthorn (2012)

投稿日: 2012/10/24

フロントマンを Roy Khan (CONCEPTION) から Tommy Karevik (SEVENTH WONDER, FIRECRACKER) へとスイッチしての10thアルバム。

フロリダのローカル・バンドに過ぎなかった KAMELOT をワールドワイドな超一線級バンドへと押し上げた主因と言っても過言ではない Roy の個性的な“夜露ヴォイス”を失った彼らが、新編成で放つこの新章で果たしてどう攻めてくるかを楽しみにしていた。しかしながら、イントロダクションに導かれて爆発する Elize Ryd (AMARANTHE) & Alissa White-Gluz (THE AGONIST) というなんとも贅沢なゲスト超美女シンガー・コンビをフィーチュアしてのリーダー・トラック #2 “Sacrimony (Angel of Afterlife)” からしてまんま従来の KAMELOT で、些か拍子抜けしたってのが正直なところ。

新任の Tommy の歌唱は、SEVENTH WONDER で作を重ねる毎に飛躍的に成長させてきた実力をさらに研ぎ澄ませた感のある納得のクオリティではあるんだけど、今夏に Wacken で観たライヴでの印象通り「いかに Roy っぽいか」にフォーカスしたパフォーマンスに終始し、元々決して個性派ではないこともあって彼が加わった事による新基軸は皆無。楽曲的にも、近作同様の耽美なゴシック風味を湛えたロマンティックなテクスチャの雰囲気「のみ」を優先した的なもどかしさが募る・・・というネガティヴ要素が頭を擡げる。

が、そうしてさほどの期待をせずに聴き進めるうちに終盤、エヴァーグリーンな代表曲 “Forever”, “Center of the Univers” タイプとも言える佳曲 #10 “Solitaire”、そしてそれに続く三章仕立ての組曲 #11 “Prodigal Son” を経て本編を締めるシンフォニックな小曲 #12 “Continuum” へと辿り着いたこの身を包むのは、得も言えぬ感動的満足感とか!? なにこれスゴイ級の不思議! 何故に!?

・・・その答えは恐らく、Thomas Youngblood 大先生の厳つい表情が目に浮かぶかのような入魂しまくりのギター・ワーク。普段クールな先生が、Roy を失うという未曾有の危機に際して「ば、バンマスのワシが頑張らんと!」と発奮したのかどうかは全く知らんが(苦笑)、随所でこれまでになく連発されるエモーショナルがつアグレッシヴなソロ・プレイが楽曲のキーとなって劇的な展開を導いてゆく様が、MY琴線を撫でてるんだろうな。

本作は「KAMELOTRoy 抜けちゃったけどまぁ大丈夫ですよ〜」的な位置付けで、現体制での彼らの真価が問われるのは、次作かと。それはそれで楽しみッス!

<独り言>Glenn Barry (b) 復帰しないかな〜</独り言>

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