Impressions
BEYOND THE BLACK / Songs of Love and Death (2015)
投稿日: 2016/05/09
ドイツから登場したゴシック/シンフォニック・メタル・バンド BEYOND THE BLACK のデビュー・アルバム。
注目したきっかけは、そのバンド名。METAL CHURCH の愛すべき名曲と同名なんだよね。まぁ音楽スタイル的に特に接点が感じられないので、そこから拝借したわけではなさそうだけどね。
紅一点の女性シンガー Jennifer Haben 嬢による吐息まで感じるエモーショナルな歌唱を中心に、ツインギター+キーボードを擁する6人組が奏でるのは、ドラマティックでメロディアスなゴシック寄りなヘヴィ・メタル。このところのキャッチー路線まっしぐらな WITHIN TEMPTATION を思わせる瞬間も少なくないけど、そこまでモダンな感触を推し出さず、あくまで王道なメタル・スタイルに拘ったのであろう直向きさが嬉しい。
2015年度 の Tunes of the Year No.1 に選んじゃった程のとてつもなくキラーなド名曲 #1 "In the Shadows" そして #5 "Pearl in a World of Dirt" とそれに続く #6 "Hallelujah" らで聴けるケルティックに迫るフォーキーな味わいも素敵。Jennifer が歌うメロディの魅力も然ることながら、緩急たっぷりにロック魂を噴出するリード・ギタリスト Nils Lesser はじめ、各メンバーの熱いプレイが弾ける演奏部分の充実もポイントをさらに高めている印象。
そして!今ググってて知ったんだけど(笑)、早くもこの2月に "Lost in Forever" と名付けられた新作がリリースされるらしい! 楽しみ!
満足度 : 93%