Impressions

SONATA ARCTICA / Songs of Silence - Live in Tokyo 2001 (2002)

投稿日: 2002/03/20

相当に大盛り上がりだったらしい2001年の来日公演の様子を収めたライヴ盤。
へヴィメタル史上最低レベルの絶句物のダッサダサな糞アート・ワークに反して、アルバム通りの若々しさが爆発する粒の揃った楽曲が強力な観衆を味方につけてますます青臭く疾走を連発する様は実に煽情的だ。
聴き進めると気になるのが、メンバーの技量レベルの明らかなばらつき。ギタリスト Jani Liimatainen は既にワールド・クラスの余裕あるプレイを披露しているが、それを追うキーボード Mikko Härkin とドラマー Tommy Portimo は悪くないにしろもう少し色気と突進力を備えて欲しいところ。ここまではまぁいいが、ベースの Marko Paasikoski・・・そしてシンガーの Tony Kakko が・・・。
特に Tony Kakko は、スタジオ・ワークでの無理の無い歌唱では素晴らしい魅力を披露しているだけに、ハイトーンに移行するある特定の音域で歌い辛さを露わにする素人臭い歌唱を晒してしまっているのが非常に惜しい感じ。
ただ、所々でデスな濁声吐き捨てフェイクに逃げる際のそのダーティ具合が意外にもハマってて、個人的には今後 Ronnie Atkins に通じる歌い分けを習得したりしてさらにその魅力を増して行って欲しいところやね。
そんなある意味破綻した歌唱で唄われながらも、1st 収録曲である "Kingdom for a Heart", "Fullmoon", "Blank File" らの楽曲("Unopend" 演ってないのは悲しいが)は、聴いてて思わず高揚してしまう。WACKEN OPEN AIR 2001 で観た時は、悪いところに目が行っちゃってあまり楽しめなくって来日公演パスったんだけど、コレ聴いたら次回来日時はもう一度観てみようと思ったよ。
ちなみにボーナスのスタジオ音源 "Peacemaker" は、EUROPE 風の並なミディアム欧州ハード・ロック。

満足度 : 80
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