ジャパニーズ・エモーショナル・ハード=コア・トリオが放つ 1st フルレングス・アルバム。
本来なら全く食指の動かない方面に位置するバンドなんだけど、XaMetal 帝王様＆グルメ Love 日記将軍様がそれぞれ自己のサイトで採り上げてたんで、ダメモトで試聴してみたらこれがなかなか良さそうジャン・・・ってことで GET。
音像こそ最近の J-Core 系で聴けるアノ「ツタツタ系」なのだが、メランコリック度満点のキャッチーな哀愁旋律の疾走が迸らせる魅力が、ある意味 XaMetal を凌駕せん勢いで封入されているのにはマジでビックリ。聴いてると自然と泣き顔で首を前後に振ってしまうもんなぁ。
何といっても、ギター兼任のシンガー Clutch の声がいい。明快とは程遠い湿ったその歌声は Algy Ward (TANK) を思わせるもので、そんな無骨な声で歌われる荻野目洋子あたりのマイナー系アイドル歌謡の懐かしさをも感じさせるメロディは、イヤでもこの胸にググゥーッと迫ってくる。
スロー／メロウ・パートを適度に配する緩急の妙と、その「引き」での表現力が高いのも実に嬉しい。もしかしたらこの手の J-Core バンドが本当に好きな人（暴れたい人？）には物足りないかも知れないけど。
ちなみに My Best Tune はサビの激唱に泣けちゃう #8 "Your Song" ッス！　ライヴ観てぇ！　歌いてぇ！