Impressions

WHITE WILLOW / Storm Season (2004)

投稿日: 2004/08/20

ノルウェーの耽美派プログレッシヴ・ロック・バンド WHITE WILLOW の4年振りとなる 4th アルバム。

情念のこもったフルートが優美なストリングスを先導し、やがて Sylvia Erichsen 嬢 の悶絶コケティッシュ女声を呼び込んで荒涼たる暗黒耽美絵巻を描くオープニングの #1 "Chemical Sunset" のイントロを耳にした瞬間に「あぁ。これメッチャ好き♪」と悟った・・・そんな暗黒系プログレの好盤デス。

ノルウェーのプログレッシヴ・ロック・バンドってのがあまり馴染み無いけど、スウェーデンに多い KING CRIMSON チルドレン系に通じる風味は確かに存在しつつ、全体の退廃的な空気感は、完全にポーランドとかそのあたりの東欧系辺境プログレのソレっぽいっちゅーのが面白いね。

それにしても、メロトロンのモノラルな響き、ヘヴィなギター、悲しげなピアノ、弦楽、笛、そしてちょいロリ声な女声が迷宮のリズムに攪拌されながら漆黒の空間で湿り気たっぷりにじわじわと盛り上がる陰鬱なドラマティック・ワールドとアルコールとの親和度は、わかっちゃいるけどやっぱ超高いんだよねー。

冒頭の #1 "Chemical Sunset"、「陰鬱ポップ」ってな不思議な味わい炸裂な #5 "Insomnia"、そして10分弱に亘って暗黒耽美がグリグリと渦巻く大作 #7 "Nightside of Eden" など、酒を片手に聴いてると、いつしか目を閉じて上半身が逆円錐型にグリグリ回転してるもんね。そのうち浮いちゃうかもって勢いで。(笑)

 (Aug. 29, 2004)

満足度 : 87
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