Impressions

AMBERIAN DAWN / The Clouds of Northland Thunder (2009)

投稿日: 2009/06/20

フィンランド産シンフォニック・メタル・バンド AMBERIAN DAWN の2ndアルバム。

女性シンガー Heidi Parviainen 嬢 のフェミニンなソプラノ・ヴォイスを軸に展開する、初期 NIGHTWISH をネオ=クラシカル方向にググッとシフトさせたスタイルの流麗ドラマティック・メタルは、デビュー作を遥か上回る充実度。(嬉)

#2 "Incubus", #5 "Shallow Waters", #10 "Lionheart" という素晴らしい疾走曲群に加え、インパクト抜群の好オープニング・チューン #1 "He Sleeps in a Grove"、キャッチーな哀感が切ない #3 "Kokko - Eagle of Fire"、3連リズムの王道ネオクラ魂が炸裂する #8 "Saga" など聴きどころ満載の楽曲は、殆どの曲が3~4分台というコンパクトさは相変わらずながら、端々から仄かな民謡フレーバーを漂わせる印象的なメロディの質の向上とそれを生かすダイナミックなアレンジの深化が短さを全く感じさせない濃密な時間を提供してくれる。

前作ではギターを担当していた中心人物 Tuomas Seppälä (ex-VIRTUOCITY) が本来のキーボードに専念し、ギター・パートは Kasperi Heikkinen (g) が担当しているが、彼による悶絶プレイが(冷静に聴けばフィンランドらしい平坦さはあるものの)イイ感じにMYネオクラ魂を刺激するですよ。いわゆる「北欧の水晶の如き透明感」を、今、最も体現しているバンドかと。

ちなみに、本作収録後に若き超絶シュレッダー Emil "Emppu" Pohjalainen (g) が加入したとのことで、今後の作品も一層楽しみッスな~。

 (Jun, 16, 2009)

満足度 : 91
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