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DARK LUNACY / The Diarist (2006)

投稿日: 2006/05/20

イタリアはパルマの耽美ゴシック/デス・メタラー DARK LUNACY の 3rd アルバム。

ななななんと、本作にはストリングス・カルテットは不参加!? ・・・ということで、本作からは彼らの最大の特色だった生弦楽の悶々たる響きは聴こえてこない。 が、嘆き悲しむのは性急だ。 欠損したシンフォ・パートをシンセで代用すると同時に、クラシカルなクワイア/魅惑の女声/泣きのギターを大量に注入。 そして楽曲の骨格レベルにもグッと来る泣きエッセンスを封じ込めた結果、総合的にはこれまでと変わらぬ・・・いや、これまで以上の悲愴フィールを強烈に発散する「最高傑作」となっているのだから!

バンド・サウンドに焦点を絞ったためか、全体的にアグレッシヴなデス・メタル色が大幅に増加。 そのコントラスト効果でメロウな耽美色もくっきりと際立ち、更には今回は第二次世界大戦におけるレニングラード包囲戦とその後の哀しき後日談を描いたストーリーアルバム・・・ということで、ナレーションや効果音を挟むなどシアトリカルな装いが塗布され、それらが一体化したことで彼らが得意とするドラマティックな情景描写には更に磨きがかかったような印象だ。

つーか、単純に「今回はとにかく曲がイイ!」ってことに集約されるのかも。 冷たい廃墟が目に浮かぶようなモノトーンの泣きが侘しい #2 “Play Dead”、哀愁リフはもちろん中間部のクラシカル展開にも悶絶必至の #3 “Pulkovo Meridian”、女声を大きくフィーチュアした強力ゴシック・チューン #5 “Snowdrifts”、同じく女声とともに泣いて泣いて泣きまくるドラマティック大曲 #7 “On Memory’s White Sleigh”、ノリノリ系ゴシック風味の愁いが琴線を撫でる #8 “Heart of Leningrad”、アグレッションに姿を変えた悲哀が超劇的に大爆発する真の「軍歌メタル」#10 “Motherland”、そして「慟哭の激情メタルここに極まれり」なダメ押しの壮大なる終曲 #11 “The Farewell Song” ・・・いや、本当タマランですよ。(悶絶)

この音像だったらバンド+サンプルという形態でのライヴでも違和感なさそうだし・・・是非一度、生で体験して思いっきり号泣してみたいもんッスな。

 (May. 01, 2006)

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