Impressions

AT VANCE / The Evil in You (2003)

投稿日: 2003/05/20

ジャーマン・ネオ=クラシカル・メタル・バンド AT VANCE の 5th アルバム。

超実力派として一目置いていたシンガー Oliver Hardmann がまさかの脱退を遂げ、後任にスウェーデン人 Mats Levén を据えた本作でも、既に完成されている AT VANCE スタイルから逸脱することのないこれまでの延長線上と言えるキャッチーなネオ=クラシカル・メタルが展開されている。

ややしゃがれた声質ながら実に良く伸びる Mats の歌唱は全く言って良いほど違和感がなく、これまでに彼が遺してきた名演に並ぶ素晴らしい絶唱が存分に楽しめるってのが 大好きだった Oliver 脱退の結果もたらされたものだっちゅーのがチョイト複雑・・・。

いきなりのキラー疾走チューン #1 "Fallen Angel" から最後まで一気に聴かせる速遅硬軟緩急のヴァラエティに溢れた名曲群・・・その中心に位置するバンマス Olaf Lenk の超絶プレイがこれまでになくエモーションに満ちて聴こえるのも嬉しく、キャリア的にも既にテク的には完成されていると思っていただけに、この新味は予想外の当たりクジ。

やっぱ、全てのジャンルを弾きこなせた上で悶絶ネオ=クラシカルを演るってのは強いね。ま、ネオ=クラシカル・メタルってのは地球上の全ての音楽ジャンルの頂点だからなぁ。(妄想狂)

あ、Jurgen "Lucky" Lucas のタイト&ラウドな特徴的ドラミングも、この AT VANCE のサウンドを印象付ける重要な役割を担ってるデスな。

#12 "Highway Star" は・・・これまでのカヴァーの選曲で見せていたセンスの良さを無に帰してるんちゃうん!?(苦笑) Oliver が歌ってる楽曲を収録したボーナスCDがついた2枚組仕様の輸入盤の方を買えばよかったよ!(ToT)

 (May 26, 2003)

満足度 : 87
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