Impressions

DIABOLIQUE / The Green Goddes (2001)

投稿日: 2001/10/20

ドゥーム・デス・メタルを演っていた初期の頃には Daniel Erlandsson(現 ARCH ENEMY, ARMAGEDDON)も在籍していたことがあるというこのスウェーデンは Gothenburg のバンド DIABOLIQUE だが、本作にはもはやその面影はなく、「エレクトロ・ゴシック・ニュー=ウェーヴ」とでも形容できそうな非常にポップな音を作り出している。
808系のリズム・ループや気だるいキーボードを配したその音作りこそ、自分が許容する範囲ギリギリの線上で危ういバランスを取っている・・・ってかなりイッちゃってるレベルながら、素の楽曲そしてメロディはコリャなかなか魅力的。
主に耳触りの良いソフトな男声で歌われる、その辿ってきた歴史が滲み出させる(推測/苦笑)暗黒系独特の耽美な香り漂うメランコリックな旋律は、キャッチーさを感じさせながらも内向的な陰鬱さをたっぷりと発散しているので、バックでピコピコやっててもあまり気にならない・・・ってゆーかむしろ心地よかったりするから慣れって怖いな。。。今やメロディック・ロックとして楽しめすらするし。
そしてやっぱりキモなのが、ゲストの女声シンガーとのデュエットの美味しさですわ。ラストの "Substancer (Emperess of Flowers)" なんて、マジでタマンないものなぁ。

満足度 : 79
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