Impressions
PRAYING MANTIS / The Journey Goes On (2003)
投稿日: 2003/05/20
Tony O'Hora (vo), Bruce Bisland (dr) が脱退した穴を正式に後任にメンバーを入れるのではなくゲストで補う形でリリースされた3年ぶりの 7th アルバム。
#1 "Tonight" でゲスト・シンガーの一人 John Sloman の懐かしい歌声が聴こえてきた瞬間、懐かしさと情けなさが入り混じった複雑な感情でいっぱいになった。確かに本作でも、購入動機となった「泣きのプレマン節」はしっかりと聴かれるんだけど・・・ちょっと辛いッスわ、こりゃ。
宅録テクの欠しさを感じさせるチープなギター・サウンドが、プレマン節による泣きとは微妙に違う意味での涙くんを運んでくるマッタリとしたメロウな叙情ハード・ロックは、既に実体のない年寄りバンドが、新鮮な具材の入っていない狭い引出しから寄せ集めたガラクタを、一部メディアが創り上げた幻想を信じる日本のファンに向けて旧態依然の感性でやっとこさ纏めてみました感バリバリ。
それでも、そこかしこで聴こえる「プレマン節」には思わず身を乗り出してしまうのが、この PRAYING MANTIS の始末が悪いところなんだよな。(苦笑) もう一人のゲスト・シンガー Doogie White の、RAINBOW 時代のそれを思わせる充実の歌唱にもついつい笑顔がこぼれてしまうし。
ってことで、たぶん次作も買っちゃうんだろうな・・・。
(Apr. 06, 2003)
満足度 : 63%