Impressions
メキシコのゴシック/プログレッシヴ・ロック・バンド ELFONIA の 2nd アルバム。
デビュー作 "Elfonia" ではムーディでアトモスフェリックな「静」の印象が際立っていたが、3年の月日を経ての本作ではその穏やかで美しい基本線は保ちつつ、ハード・エッジのダイナミックなヘヴィ・グルーヴが頻出する「動」のイメージを強めてきた感じ。
その効用か、よりメリハリのコントラストを高めたリズミカルでアーバンな心地良い雰囲気の中で、全ての鍵を握るエキゾチックな魅力を振り撒く魅惑の女性ヴォーカリスト Marcela Bovino タン (STREAM OF PASSION) がワイドレンジに響かせる艶やかな美声で綴る独創的なエモーショナル・メロディが、ますます耳に残るようになってきたのが嬉しいね。
Marcela タンの看板歌唱と共に、若さに似合わぬ老獪な泣きを聴かせる Roberto Quintanilla (g)、見せ場満載の手数王 Javier Garagarza (dr) ら演奏陣の大いなる健闘も素晴らしく、それら全ての要素が奇跡の結実を果たした旋律美がドラマティックに表情を変えるシンフォ・ゴシック・チューン #5 "...De Los Libros Del Tiempo" は、マヂで神曲レベル。
あ、ヘヴィな #6 "Camaleon" にてゲスト参加の Arjen Lucassen が実に彼らし~いギター・ソロを披露してマス~。
(Mar. 09, 2006)
満足度 : 90%