Impressions
PINK CREAM 69 / Thunderdome (2004)
投稿日: 2004/01/20
My Favorite Singer の一人、David Readman を擁するドイツを主戦場とする多国籍ハード・ロック・バンド PINK CREAM 69 の 10th アルバム。
骨太なガッツを携えたメタリックな音色の硬質ハード・ロックは、バンドの最高傑作である名作 7th "Electrified" から続く同一路線なのだが・・・作を追う毎に楽曲が地味になって行ってるような?
哀愁がソリッドにドライヴする #3 "Gods Come Together"、郷愁を誘う泣きのアコースティック・バラード #13 "Carved in Stone" など、オレ自身が "Electrified" 以来彼らに期待し続けてしまっているスタイルど真ん中の楽曲もあるんだけど、大幅ではないにしろ多くの曲の端々に、退屈さに繋がる含みのあるような煮え切らないグルーヴやロケンロー的なメロディの薄味さを感じてしまう・・・。
それでも、この PINK CREAM 69 ならではの確立された音像の中で時にメランコリックに時にハッピーにキャッチーな旋律を響かせる David Readman の歌声の素晴らしい魅力は、ADAGIO での超絶なる絶唱に慣れてしまったせいかここでは少々マイルドな響き方ながらも、本作の良い部分に耳を惹き付けさせながら一生懸命に価格分の満足感を得させようとしてくれてはいるんだけどね。
ま、"Electrified" が奇跡のツボ盤だったってことで♪
(Jan. 28, 2004)
満足度 : 78%