Impressions
なにはなくとも、新メンバー Pontus Norgren (ex.GREAT KINGRAT , 現 JEKYLL & HYDE) がいいギターを弾いている。前任者よりも遥かにエモーショナルな北欧プレイ(なんやそれ…^_^;)が存分に堪能できるのが、まずは嬉しい。
収録された15曲の楽曲(3曲のカヴァーを含む)は相変わらずのごった煮状態だが、"Here2 Day, Gone 2 Day", "Pavilion of Oblivion" をはじめとする多くの日本のファンが TALISMAN に望んでいるであろうメロディック北欧ハード・ロック的楽曲の割合がかなり多く、そのうえ可能性の地平を広げていくその他の楽曲においても前作までに見られた実験的要素は影を潜め、ソウルフルな Jeff Scott Soto の歌唱を生かした普通のメロディックな楽曲として楽しめるという、充分に満足のいくものだ。ただ、大好きな Marcel Jacob 印の弾きまくるベースが今回は控えめなのが、チョット残念だね。
本作に収録された3曲のカヴァー・ソング、さすがに PRINCE のはマジ勘弁して欲しいが、オープニングの QUEEN のカヴァー "Let Me Entertain You" と MADONNA の "FROZEN" は異様なほどににハマっているという事実が、TALISMAN が直視する方角というものを見事に物語っているかもしれない。
満足度 : 82%