Impressions

TIME REQUIEM / Unleashed in Japan (2003)

投稿日: 2003/10/20

2003年2月の初来日公演の模様を収めた TIME REQUIEM 初のライヴ・アルバム。

本作を構成する東京&大阪で行われた2回のショウからのベスト・テイクの数々は、どれもこれが彼らにとって結成して2~3回目のライヴだというのが信じ難いほどの素晴らしい出来。

彼らの持ち味である圧倒的なテクニックの応酬が生む極限のスリルと、叙情に満ちたメランコリックなメロディの双方が、アルバムではやや希薄だった感のあるメンバー間のケミストリーによってさらに威力を増して迫ってくる様は圧巻だ。

頭領 Richard Andersson の噂に違わぬ魔人っぷり、マフィア系シンガー(笑)Apollo Papathanasio のふくよかな熱唱、そして、ついこの目が釘付けになる Dick Lövgren のマジカルな超人的運指・・・というこのバンドの目玉的要素が存分に楽しめるのはもちろん、Richard の影に隠れがちだったギタリスト Magnus Nordh が、ここぞとばかりに実力派たる個性を端々に滲ませているのが頼もしい限り。実際にショウを観た時には出音のせいかあまり印象に残らなかった Peter Wildoer のハード・ヒットなドラミングも、こうして聴くとやっぱマジ凄まじいしッ!(驚)

いや~、予想以上にいいライヴ盤だわ、コリャ。(^^)
 (Oct. 21, 2003)

満足度 : 86
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