米カリフォルニアから飛び出した17～22歳のメンバ5人による若き新世代スラッシュ・メタル・バンド WARBRINGER のデビュー・アルバム from Century Media。

まさに「スラッシュ戦争」の様相を呈している最近のスラッシュ・リヴァイヴァル・ムーヴメントにおいては、バンド毎の差別化云々はあまり重要視されず、如何に「スラッシュ愛」を素直に表現できるかが焦点になっているかと。そういう意味では、この WARBRINGER もナカナカにいい線を行ってる。

ロウでドッタバタに激走するオールド・スクールな音像は、本場のベイ=エリア・クランチとジャーマン・スラッシュに通じる突進力を併せ持ったもので、若さを爆発させながら弾きまくるギターソロとヤケクソ気味なツーバス踏みまくりに、誇り高きバカメタル魂は熱く燃えあがること必至。決して個性的ではないけれど、確実に高揚感を煽られる好盤だ。

James Rivera (vo/HELSTAR, ex-DESTINY'S END, NEW EDEN, VICIOUS RUMORS, etc.) がゲスト参加。そしてミックス＆マスタリングはスラッシュ界の御大 Bill Metoyer。
　(Jun, 19, 2008)