Impressions

FREQUENCY / When Dream and Fate Collide (2006)

投稿日: 2006/04/20

スウェディッシュ・メロディック・パワー・メタル・バンド FREQUENCY のデビュー・アルバム。

なんとこの FREQUENCY、5人のメンバー中 Linus Wikstrom (g), Tobias Birgersson (g), Daniel Hannedahl (dr) の3人が、1998年にかの傑作 "The Primal Event" 一枚を遺して消えた北欧美旋律デス・メタル・バンド LOTHLORIEN のメンバーだというのが凄いっちゅーか懐かしいっちゅーか。

彼らがこのバンドで演っているのは、デス・メタルではなく熱唱ヴォーカルを据えた正統派メロディック・パワー・メタル。やはり耳を惹くのは LOTHLORIEN 譲りの慟哭ギター・パートで、テク的にはボチボチのレベルなりに丁寧に叙情を紡いで形成されるドラマティックな旋律美は魅力たっぷり。特に、リフの端々に細やかに仕込まれたクラシカル・エッセンスには、しばしば身悶えさせられてしまうですよ。

惜しむらくは、シンガー Glenn Lauren による R.D. Liapakis (vo/MYSTIC PROPHECY) と 下山 武徳 (vo/DOUBLE DEALER) の中間あたりの質感のちょいガナリ系歌唱の粗さと、それで歌われるメロディが凡庸なこと。。次作ではこのあたりがなんとかなってると嬉しいッスな。

ちなみに、結成当初にはアノ名手 Dick Lövgren (b/LAST TRIBE, ex-TIME REQUIEM, MESHUGGAH, ARMAGEDDON etc.) も在籍してたらしいデス。

 (Apr. 13, 2006)

満足度 : 83
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