Impressions

PERSUADER / When Eden Burns (2006)

投稿日: 2006/06/20

先頃 EDGUY と共に初来日を果たした SAVAGE CIRCUS にも籍を置く Jens Carlsson (vo), Emil Norberg (g) を擁するスウェーデン産メロディック・パワー・メタル・バンド PERSUADER の 3rd アルバム。

その両名のパフォーマンスと勇ましい楽曲の基本スタイルから「超 BLIND GUARDIAN タイプ」(または超 ETERNAL NIGHTMANTICORA タイプ/笑)と形容したくなるのはこれまで同様のお約束ながら、全編に漲らせた強靭なる爆裂アグレッションの中で、前作にて良質の消化を見せたその“ブラガ・エッセンス”が「個性のうちの一つ」としてDNAに組み込まれたかのように自然体で機能する本作の進化っぷりは実に痛快だ。

何かに吹っ切れたかのように凄まじいエネルギーを噴出し続けるエクストリームな風合いは「デスラッシュ的」とさえいえる様相を呈していて、そんなサウンドの激化によって堂々と鳴り響くヒロイックな勇壮旋律が“慟哭”の域にまで昇華している様は頼もしくも刺激的。意外にもテクニカルなギター・ワークによるスリリングな見せ場の増強も嬉しいけど、更にテンションを高めた“Hansi 歌唱”(笑)を聴かせる Jens が随所で効果的にブッ込むデス・ヴォイスが・・・これまたカコイイんですわ。

前述の SAVAGE CIRCUS の来日公演では、フロントマンとしてやや未熟さを感じさせるパフォーマンスを晒してしまった Jens だけど、今後しっかりと場数を踏んで、いつの日か PERSUADER として堂々たるステージングを見せて欲しいもんですな。

 (Jun, 01, 2006)

満足度 : 87
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