Most Impressive 10 of 2006 MENU

Albums of the Year

No.1
Eclipse  / AMORPHIS
極北の果てに昇りし復活の太陽。 70's ロックのダイナミクス、オリエンタルなサイケデリカ、北欧の民族的な哀愁/叙情美、そして暗黒系たる耽美なヘヴィネスの理想的な融合に成功した本作は、彼らが放浪の末にとうとう自らの進むべき道を発見した喜びに満ち溢れている。

No.2
Secret Society  / EUROPE
薄日に照らされたモノクロームのへヴィネスから立ち昇る叙情の蒸気は、瞼に浮かぶ北欧の郷愁風景を柔らかく包み込む。 初期とは異なるアプローチながら、ここに封じ込められた「穏やかな北欧の哀感」は心地好いの一言だ。 そして John Norum・・・ありがとう。

No.3
Spirit  / ELUVEITIE
本気度満点の本格的なトラッド/ フォーク・フィーリングの中で、ダイナミックなヴァイブに満ちたブラック/ペイガンなアグレッションが緩急を行き来する様は、特A級の魅惑っぷり。 高品質にパッケージされた、まさに“ニュー・ウェーヴ・オブ・フォーク・メタル”な驚愕の大傑作。

No.4
The Shadow Cabinet  / WUTHERING HEIGHTS
Nils Patrik Johansson のリミット越えの絶唱が響く、強引かつ目まぐるしい展開を繰り返す重厚なケルティック世界は、まるで秘術に輝く魔宮のよう。 張り巡らされた伏線とそれに対する絶妙な提示が見事に噛み合いながら、突如爆走パートに雪崩れ込んでいく極限のカタルシスに悶えて絶命。

No.5
The Diarist  / DARK LUNACY
哀しい・・・ただ、ひたすら、哀しい。 極限の悲愴旋律が描くのは、900日に及ぶレニングラードでの凄惨な戦いと、その境遇でも生きなければならない人々の絶望の姿。 これは、アグレッションに姿を変えた悲哀が超劇的に大爆発する真の「軍歌メタル」だ。 慟哭の激情、ここに極まれり。

No.6
When the Night Falls  / AGNES
決して美女ではないし、歌唱力でも特に突出してはいないが、80年代北欧ハード・ポップと現代Suomi Metalのモダン哀愁エッジが融合した北欧風味満載の楽曲と Agnes 嬢のしっとりした中音域のマッチングは絶妙の匙加減。 往年の北欧メタル・ファンの琴線撫でまくりな逸品。

No.7
Core  / PERSEFONE
本編3曲で70分・・・。 難解なベールの下で爆発を繰り返すのは、スリリングに展開しまくる超ネオ=クラシカルな美旋律。 その長大な全編を完全に把握するに至った際の筆舌に尽くし難い達成感も嬉しい、泣きのエクストリーム・プログレッシヴ・メタルの金字塔。

No.8
Desiderata  / MADDER MORTEM
不協なる混沌と哀愁叙情がエキセントリックに交錯する、異形の哀しさを放つ暗黒世界を覆うのは、アンダーグラウンドを極めた結果生まれたかのメジャーなダイナミクス。 老獪なオーガニック・グルーヴが「本物」の手触りを形成する、腐臭漂う薄暗い地下室から放たれる怪奇なる耽美呪詛。

No.9
The Black Waltz  / KALMAH
寒々しく渦巻く氷雪ブラストと野太く吐き出す獣の咆哮がアグレッションを爆発させる悲愴なる音像は、これまでにない力強さと重量感が頼もしい。 サウンドの激化が哀愁の欧州浪漫のコントラストを一層際立たせる結果となった本作は、カルマー君の実写化を祝福するに相応しい文句無しの最高傑作だ。

No.10
Sunstorm  / SUNSTORM
80年代後半から90年代初頭の風味に満ちたキャッチーな哀愁ハード・ロックには、「当時の RAINBOW ファンが勝手に求めていた Joe らしさ」が満載。Joe・・・嗚呼 Joe ・・・Joe・・・・これを待ってたよ。 ぼ、僕は広瀬でいい。

次点
World Upside Down  / HOUSE OF LORDS
堂々たるソウルフル歌唱、ヒーロー然としたテクニカル・ギター、華麗なるプロフェッショナル・キーボード、重厚なメタル・エッジ、泣きたっぷりの欧風な哀愁、大陸的な乾いた縦ノリ感・・・当時のメインストリームなU.S.メロディック・ハードの息吹を完全に再現することに成功した、快心の「真の復活作」。

Tunes of the Year

No.1
"Fanfares of Love"
from... Runway to the Gods
 / ZENO
「Fire Wind 2006」と喩えたいこの至高の名曲は、天空仙人の弟 Zeno Roth の啼いて鳴いて泣きまくる神掛かったギター・ワークに即身成仏必至。 Michael Bormann の微ハスキー&微ソウルフルなエモーショナル・ヴォイスもベスト・マッチ。

No.2
"Dracum Nocte"
from... Juglarmetal
 / SAUROM
笛/ヴァイオリン/女声等をフィーチュアして勇壮なる哀愁をフォーキーにシャッフルさせる、民謡系メタル史上最強の一角に名を連ねるべき名曲。  ヒロイックなスリルとスパニッシュ独特のキャッチーさの融合っぷりが見事だ。

No.3
"Alive"
from... Bat Out of Hell III: The Monster is Loose
 / MEAT LOAF
軽快なピアノが哀愁を呼び込む超キャッチーなドラマティック・ロックは、シンフォニーを伴ってこれでもかと盛り上がる様がまさに「これぞロック・オペラ!」な醍醐味をもたらす感動絵巻。 感極まってのマヂ泣きに注意。

No.4
"The Executioner Undead"
from... I
 / SAHG
重苦しくスウィングする初期 BLACK SABBATH 風のサイケデリックなトリップ感が心地好いのはもちろん、さりげなく絡むギター・ハーモニーの美しさや北欧鬱プログレ的荒寂感が産むメランコリックな繊細さがたまらない。

No.5
"Sacred Lies"
from... Eternitas
 / SATYRIAN
ピアノの哀しき打鍵と優美なシンフォニック・アンサンブルが「王道フィメール・ゴシックかくあるべし」的な悶々とした哀感をドラマティックに垂れ流す、ロマンティックな旋律美に溢れた文句なしの名曲。

No.6
"The Essence of Sorrow"
from... Reflections of the Obscure
 / ESSENCE OF SORROW
このシンフォニック&メランコリックに爆裂するプログレッシヴ・ダーク・メタルを聴く度に、ゲスト・シンガー Mats Leven による彼のキャリアの中で必ずや上位に喰い込むだろう素晴らしい超絶歌唱に脱糞しそうになってしまう。

No.7
"I Burn for You"
from... Weapons of Choice 1984-2006
 / TREAT
キャッチーなモダン・エッジと北欧らしい哀愁旋律が融合した彼ららしさに満ちたこの新たな佳曲の存在感は、過去の名曲群と並べても全く遜色なし。 奇跡の復活の狼煙は、今、上がった。

No.8
"So Long"
from... Hellraiser
 / KROKUS
Marc Storace の唯一無二のエモーショナルなハイ=トーンが心を揺さぶる、全盛期の彼らの雄姿を髣髴させるビッグなパワー・バラード。 Mandy Meyer の泣きのギター・プレイも素晴らしい。

No.9
"I Burn"
from... Steel Attack
 / ZEELION
8年振りのまさかの復活の手土産としては充分過ぎる、GLORY meets NATION と喩えられよう強力なネオ=クラシカル疾走チューン。 今蘇る様式系北欧メタルの甘美なノスタルジアに乾杯。

No.10
"Don't Keep Me Waiting"
from... Brother's Keeper
 / FAIR WARNING
タフさを増した伸びやかな歌唱、天空をクラシカルに飛翔する顔歪スカイ・ギター、そしてグルーヴィなパワー・ヒット・・・バンドの全ての要素が結実した、過去の代表曲に全く劣らぬレベルの哀愁ダダ漏れの名曲。 祝復活。

次点
"The Distant Call"
from... Caledonia
 / SUIDAKRA
河畔に寄せるさざ波の音に誘われて流れ出すフォークロアな郷愁の、ここにきて改めての開眼を見せるバンドの潔さが滲む純度の高さに驚かされる。 哀愁のメロディを綴る濁声の無骨な旋律感が◎。

Players of the Year

Male Singer
  
Nils Patrik Johansson of WUTHERING HEIGHTS and ASTRAL DOORS
今年に入ってからの、何かに吹っ切れたかのような暑苦しいハジケっぷりには、クラクラと眩暈を覚えるほどの超絶な魅力を感じまくり。 その圧倒的な存在感にHail。

Female Singer
 
Marcela Bovio 嬢 of STREAM OF PASSION
Anneke van Giersbergen を想起させる極上歌唱は、ライヴでの生歌でますます艶やかに輝く。 実妹 Diana Bovio タン(激萌)との「姉妹激ヘドバン」連発な、まさかのメタリック・パフォーマンスも嬉しい驚き。

Guitar Player #1
 
Christopher Malmstrom of NON HUMAN LEVEL
古典的スラッシュと近代デス・メタルが融和するエクストリームなアグレッションをドラマティックに展開させる泣きの叙情ネオ=クラシカル・プレイは、とにもかくにも強烈な悶絶度。 インストを配するソロイストらしい主張も頼もしい。

Guitar Player #2
 
Charly Sahona of VENTURIA
フランスからまた激テク野郎が登場。 ハイセンスに洗練されたプログレッシヴな音像の知的なテクニカル・アンサンブルをリードする、アメージングなスムース&ファスト・プレイの妙には、驚きを禁じえない。 巧い!

Bass Guitar Player
 
Andreas Blomqvist of SEVENTH WONDER
ANDROMERA × WITHOUT WARNING(もしくは SHADOW GALLERY)÷ A.C.T というスペシャルな資質を持つバンドを、スリリングなパフォーマンスと極上のセンスで支えるテクニシャン。

Drum Player
 
Simon Phillips of TOTO
2006年5月6日のパシフィコ横浜公演で見せた Mike Portnoy が裸足で逃げ出しそうに思う程の神っぷりは、傷心のオレを心底震え上がらせた。 テクニカルなアプローチから染み出す、造詣に満ちた懐深さは流石。

Keyboard Player
 
Janne Tolsa of ETERNAL TEARS OF SORROW
天才 Pasi Hiltula の後任として、激烈メランコリック・デスの骨格を成す絶望的慟哭を壮麗に彩る役割を担う新たな逸材。 様式系バンドで培った良質のネオ=クラシカル・センスが素敵だ。

Violin Player
 
Hittavainen of KORPIKLAANI
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ヒッタヴァイネン!
 ⊂彡
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ヒッタヴァイネン!
 ⊂彡

Cover Art of the Year

The Winter Wake  / ELVENKING
by Gyula Havancsak
溜め息が漏れるほどファンタジック。。