Impressions

DRACONIAN / A Rose for the Apocalypse (2011)

投稿日: 2011/10/26

スウェーデン産ゴシック・ドゥーム・メタル・バンド DRACONIAN の4thアルバム

重厚かつ壮麗な暗黒サウンドの根幹は変わらずも、女性シンガー Lisa Johansson 嬢のフィーチュア度を高め、さらには1stで聴かせていたメタリックな躍動ダイナミクスを強く発するパートも増やして、随分と聴きやすい音に挑戦してきた。

その反面、前作で感じた悲愴な絶望感の減退については、順当に下降方向にその延長線を描いている感じ。近年にない取っ付き易さを備えた #1 "The Drowning Age" が名曲らしいオーラに満たされる一方で、これまでのお家芸的とも言えた陰鬱スタイルの大作 #9 "The Death of Hours" あたりが、バンドらしさを湛えたクオリティはキープしつつもイマイチ「沈みきれてない」のがややもどかしい・・・。

あと、Seth Siro Anton (a.k.a. Spiros Antoniou: vo,b/SEPTIC FLESH) の手によるアートワークは非常に魅力的なんだけど、彼の作品って構図とか雰囲気とかけっこうワンパターンなので、これだけ採用作品が多くなってくると差別化に問題でてくるな・・・なーんてことも思ったり。

満足度 : 82
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