Impressions

METSATÖLL / Äio (2010)

投稿日: 2010/06/19

「ちょっと通りますよ〜」なジャケが一度見たら脳裏から離れない(笑)、エストニア出身のフォーク・メタル・バンド METSATÖLL の4thアルバム。

2004年の1stフル "Hiiekoda" 以来の購入だが、本作からはなんとSpinefarmからのリリースということで当時のシッケシケな有り得んショボさはどこへやら、リズム隊を中心にしっかりとメタルな重量感を持ち合わせたサウンドへの進化にまず驚いた。(笑)

そんな大きな環境の変化があっても辺境色丸出しの土着フィーリングは嬉しいほどに健在で、低〜中音域で朗々と現地語(なのかな?)を綴る詠唱ヴォーカルとそれに伴走する「ヘ〜イ」「ヤァ〜」「ホ〜ィ」等のやる気があるのかないのかイマイチ掴み辛い合いの手、そして各メンバーがパートを分け合う笛などの民族楽器の音色が、究極に田舎クサい純朴さを創出している・・・が、それがなんともイイんだよねぇ。

TÝRHEIDEVOLK にも繋がる“セオリー不在”のプログレッシヴなオリジナリティを放射しながら、自らのフォーク・マインドを誰にも媚を売る事なく己の内面に向かって突き詰めて行くエスニックな姿勢は、ある意味トラッド・メタルが辿り着くべき理想のスタイルなのかも。

かといって自己満足的な閉鎖感は皆無だったり。ゲストの国立男性聖歌隊による漢汁を滴らす勇壮クワイアは意外な派手さを生んでいるし、前述のリズム隊の予期せぬ巧さも聴き手を揺らせること必至。特に終始ブンブンとボトムを響かすベーシスト Raivo "Kuriraivo" Piirsalu のプレイは、ペイガン/ヴァイキング系随一の心地好いグルーヴを発しまくり。

なんだか変なバンドだけど、妙にクセになるですよ、コレ。

満足度 : 88
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