Impressions
伝説のアメリカン・プログレ・ハード TRILLION のシンガーだった Thom Griffin をフィーチュアしたメロディック・ロック・プロジェクト AMBITION のデビュー・アルバム。
Frotiers のお抱えプロデューサー Farbrizio Grossi (b,key/STARBREAKER), Tommy Denander (g/RADIOACTIVE etc.) らが Thom Griffin の本格カムバックの場としてお膳立てしたのは、往年の SURVIVOR, TOTO, FOREIGNER が現代に蘇ったかのような'80s産業メロディック・ハードの理想郷。
マイルドなA.O.R.タッチよりは、ポルタメントするポリシンセの矩形波と適度な圧力のギターがしっかりとドライヴするハード・エッジなエネルギーが強く感じられるのが好感触で、薄紫に染まる夕暮れの街並みが目に浮かぶ都会的な哀愁に満ちた #1 "Hold On", #4 "Shaping Fate and Destiny"、そして勇壮さすら感じるヒロイックなサビに思わずガッツポーズな #8 "Together" など、楽曲の充実も嬉しい。
ブランク感皆無に活き々々と響くThom Griffin の極上エモーショナル歌唱が素晴らしいのはもちろん、前述のハード・エッジの要因でもある Tommy Denander のギター・プレイの見事さも特筆すべき。なんだかんだ言ってスッゲーイイギター弾くんだよなぁ・・・。
(Jul, 09, 2006)
満足度 : 88%