Impressions
DISILLUSION / Back to Times of Splendor (2004)
投稿日: 2004/05/20
ドイツのプログレッシヴ・デス・メタルの新星 DISILLUSION の、Metal Blade からのリリースとなったデビュー・アルバム。
切れ味鋭いブルータリティとメロディックなクリーン・トーン・コーラスの落差がもたらす SOILWORK 的な地盤を、最長17分の6曲構成という大曲群を密度濃くダークで内省的な色に染め上げる OPETH 風味で調理したとも喩えられる魅力的なスタイルの本作は、まさに「整合たる混沌」という表現がピッタリの、極上の知的暗黒プログレ。
高揚感溢れるアグレッシヴな空気を切り裂いてしっとりと響き渡る、叙情がメロウに染み入る静のパートの潤いは、OPETH や PAIN OF SALVATION などの暗黒混沌音楽好きのツボを、突いて突いて突きまくっちゃうよなぁ。
エスニックなメロディック・リフに瞬殺必至のオープニング・チューン #1 "And the Mirror Cracked"、重厚なリフに乗る哀愁を撒き散らすヴァイオリンによるリード・メロディが悶絶を誘う14分を超えるタイトル・トラック #4 "Back To Times Of Splendor" をはじめ、極めて大人なプレイで演奏される隙のない緻密な楽曲群がクリアなプロダクションで収録された、恐るべきクオリティの一枚。
うん、やっぱこーゆーの好きデス。(^^)
(May. 08, 2004)
満足度 : 88%